サインはいつも輝いている
オリックス・平野佳寿投手(24)が4日、スカイマークスタジアムで契約更改交渉に臨み、1000万円減の年俸3800万円プラス出来高でサイン。今季は一軍未登板だったが「来季は10勝以上は絶対にする」と誓い、2けた投手5人組の結成に意欲を見せた。
仲間の活躍を見守るだけの日々とは決別する。勝負をかける1年への決意。一軍登板がなかった平野が契約書に判を押した。
「ことしは何もしてないから減額は仕方ない。チーム構想から外れていたので。来季は絶対に2けた勝つつもりでやらないといけない」
提示額は1000万円減の年俸3800万円プラス出来高。減額制限25%に迫る大幅ダウンだが異存はなかった。
昨季は8勝を挙げたが、今季は右ひじ手術の影響で一軍で投げることなくシーズンを終えた。その間、小松、山本、金子、近藤の同世代が2けた勝利をマーク。完全に遅れを取った。悔しさは来季に必ず振り払う-。そんな意気込みを込めてサインした。
「オリックスさんは若い投手がたくさん出てきている。どうやって(若手を)出したのかな」
阪神・坂井オーナーは2けた投手を4人輩出した事実を絶賛した。トラの総帥が羨む投手王国に平野の名が加われば鬼に金棒だ。インセンティブはあえて『10勝』に設定した。0から10へ。それが元エースの心を支える。
「先発陣はみんな僕よりも上。その中に僕が入っていかないといけないと思っています」
我慢のシーズンから飛躍イヤーへ。この遠回りを無駄にはしない。
(森井智史)サンケイスポーツ
忍耐力が必要な世界ですよねぇ
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